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2016-11-26

Essays #2 / 無数の決定

essay_2

Text written by Komatsu Hiroko

写真集を作ろうと考えたとして、その写真集を完成させる過程で無数の決定を為さなければなりません。
発表形態として展示と写真集は異なるものですが、これらを出来るだけ近づけようと考えて、展示に使用しているサイズの一つである8×10のバライタ印画紙をそのまま本の形にすることに決めました。そのため現在制作中の写真集は自分自身で手製本するという制約から少部数を制作することにしました。
印画紙はかなり厚みがありますが、紙ではあるので従来のハードカバー製本で対応することができます。わたしは都市の構造があらわになっている資材や廃材置き場などを撮影の対象として選んでいます。そのため写真集の製本方法においても構造が見える状態にしたいという「衝動」があり、従来の構造が見えないハードカバー製本ではないものを作ろうと考えました。試作を繰り返していくうちに考えている形と近い方法を見つけることが出来ました。
多くの時間と労力を費やして写真集を完成させる過程のうちほんの幾つかの決定をクリアしただけですが、どの場面においてもこの継続があるのみです。