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2017-02-04

Essays #7 / 不自由の自由

essay_7

Text written by Komatsu Hiroko

会場を印画紙で埋めつくす展示をしていますが、展示は場所から発想せざるをえません。現実として展示会場が在るからです。また、工業製品としての印画紙の大きさ(製品規格)も決まっています。
例えばこの会場の中心にある柱が邪魔だと思っても柱を切り倒してしまうことは出来ませんし、床の幅にあわせて8×10の印画紙(約20cm×25cm)を敷き詰めようとした場合、数センチ余ったり足りなかったりしても印画紙を切ることもしません。
在るものを在るものとして受けて、そこから始めなくてはならないということから不自由な印象を受けるかもしれませんが、実はとても自由なことです。
「会場の中心にある切り倒すことの出来ない柱」をどうするか考えることで、新しい方法を発想できたりします。柱が四角く一辺が50cmであれば8×10の印画紙サイズで余りがでないのでびっしりと貼って床と一体化させる、柱が丸ければロール印画紙を柱の上方からくるくると巻き付けてしまう、柱の形状がかっこよければ何も貼らず会場に廃墟感が出ることを期待する。
そういう発想を積み重ねていくことが面白くもありますし、展示を発展させる重要な要素でもあります。