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2017-02-11

Essays #8 / M.M.=90

essay_8

Text written by Komatsu Hiroko

全音符を基準にしてその4分の1の長さの音を表す音符が四分音符です。4分の4拍子とは一小節に四分音符が4個あるということです。四分音符を二分割すると八分音符となり、4分の4拍子で一小節に八分音符が8個あることになります。同様に四分音符を四分割すると十六分音符となり、4分の4拍子で一小節に十六分音符が16個あることになります。
音楽を志していたときはドラムを演奏していましたが、スタジオなどでドラムセットを使った練習以外に、自宅で電子音のメトロノームを聞きながらゴムでコーティングされたパッドと呼ばれる板を叩く練習を日々行います。基礎的なフォーム(姿勢)練習やルーディメンツと呼ばれる練習法などパッドを使った練習も実に多彩です。十六分音符のアクセントの位置や休符の位置を変化させる練習はパッドを使った練習のなかでも、歓喜を伴う華やかな練習と言えるでしょう。
三連符は四分音符を三分割したものですが、偶数での分割である八分音符や十六分音符より不安定になりやすいです。テンポとは西洋音楽における拍の長さのことで1分間に60拍ならばM.M.=60のように表します。BPM(Beats Per Minute)が用いられる場合もありますが、例えばM.M.=130のように速いテンポで叩けば間が短いのでリズムの揺れは小さくなりますし、M.M.=60のように遅いテンポであれば叩いていない音(裏拍)を感じることでリズムの揺れが小さくなり正確に叩くことができます。
電子音のメトロノームを聞きながら遅くも速くもないテンポM.M.=90でアクセントをつけないで三連符を叩くのは、パッドを使った練習のなかでも苦痛を伴う練習と言えるでしょう。本来ビート感が出てしまうはずの三連符をビート感なしで平坦に叩くことを5分程度継続していると少し気分が悪くなってきます。それを我慢して継続していると20分くらい経ったときに非常な高揚感を味わうことができます。
テンポM.M.=90でアクセントをつけないで三連符を叩くことは、本来は高揚しないことを継続することで高揚してしまうところが日常の写真制作作業と似ていると思います。