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2016-03-09

Solo Exhibition 2015 / 公開自意識

「公開自意識」小松浩子:The White(東京)
MAR 31 – APR 11, 2015

“Disclosed Self-consciousness” Komatsu Hiroko / The White, Tokyo

I used eight hundreds eighty nine 8 x 10 prints on the wall and on the floor and ten 20 x 24 prints and twenty meters of roll paper in my gallery for my exhibition. I hung the roll paper form the wall to the wall using metal wires in a place on both side. I put 20 x 24 prints on styrofoam board and wrapped it with plastic sheets.

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ステートメント/Statement

彼等は在る
そして苦しむ
そのほかに何もしない

去勢とは生殖に必要な部位を切除し種として生殖不能な状態とする事を指し、繁殖の抑制や雄の攻撃的性質の喪失を目的として家畜・愛玩動物・競走馬等に施される事が多く、食肉用家畜の雄は去勢により肉の質・生産性が向上するとの説から広く行われている。豚の雄臭とは性成熟期に達した非去勢豚の豚肉や豚肉加工品の不快な臭・味を指し、発生原因の一つとして精巣でのアンドロステノン(雄フェロモン)の産生が挙げられ、発生防止の為に雄の子豚は生後2〜3週で外科的去勢を施される。獣医学領域での雄に対する去勢は主に精巣摘出(陰嚢または腹腔側からメスやナイフで切開し精巣を摘出する)、挫滅(専用のバルザック去勢器で陰嚢の付け根の皮膚上から精索を挟んで押し潰し精巣を機能停止させる)、陰嚢除去(紐やゴムリングで陰嚢上部をきつく緊縛し血行を阻害し壊死した睾丸を脱落させる)が一般に無麻酔で行われる。

快感とは心地よく楽しい事で官能的な欲望の充足により生じる喜び・幸せ・満足等の快い感情を指す。脳科学的には報酬系における神経伝達物質を介した神経細胞間の活動で定義される。食・摂水・睡眠等の動物の本能に根ざす行動は欲求が満たされれば快感を覚え満たされなければ不快感を覚えるというように快感=報酬と不快感=罰により制御される。欲求とは不快感を解消し快感を得る事を希求する心の有り様とも捉えられるが、大脳の高次機能の発達した人間は学習による長期的な目標の達成等、苦痛や苦労(=不快感)が伴う動物的欲求以外の状態からも快感を得る事が可能とされる。また動物的欲求が満たされる事により動物的欲求以上の快感、美しいものを見て、素晴らしい音楽を聴き、美味な食材を味わい、楽しい時を過ごす等を求める。

ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国内で52人を殺害した赤い切り裂き魔は先天的な性的不能である自分を神の意志により「去勢」された者と信じており、被害者のうち数名の少年に対し殺害前に無麻酔で外科的去勢である精巣摘出を施している。被害者は赤い切り裂き魔に無麻酔で解体され最終的には食される事になるが、被害者の解体に伴う強い不快感を想像する事で赤い切り裂き魔は官能的な欲望の充足により生じる喜び・幸せ・満足等の快い感情=快感を得る。食肉用家畜の雄は去勢により肉の味・食感・匂いが向上するとの説の為に一般に無麻酔で外科的去勢を施されており、美味な食材を味わう事で人は官能的な欲望の充足により生じる喜び・幸せ・満足等の快い感情=快感を得る。赤い切り裂き魔は快感を得る為に被害者に強い不快感と死を自ら与えている事を認識しており銃殺により刑死したが、食肉用家畜を食す人は快楽を得る為に動物に強い不快感と死を自ら与えている事を認識せず、罪の意識も感じる事が無い。