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2016-02-17

Quotation #2 / 愛情という支配

the-brand-of-prevention_20160217

西山明=編「少年事件 暴力の深層」より引用

“「これまで家族を子どもの視点から見るということはなかった。それは子どもとは守られる存在であり、親に依存している存在としか考えられなかったからだ。しかし子どもの視点から見れば、何が見えるのか、それは親からの『支配』である。もちろん直接暴力とういハードな支配があるが、目に見えないソフトな支配もある。その最たるものが『愛情という支配』である。親の望む子ども像に仕立てていくための支配である。期待という言葉、理解という言葉はすべての支配を美化するために使われる。『あなたのために』『親の言う通りにすることがお前のためになる』『あなたのことは親が一番理解している』……こうした愛情という万能の切り札を振りかざした支配に対して、そして支配者である親が決して強大ではなく、不幸そうで弱々しそうに振る舞ったとき、子どもは全く抵抗不能である。」”