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2016-02-27

Quotation #3 / 精神病理学的行動

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ピーター・シンガー「動物の解放 [改訂版]」より引用
Text quoted from “Animal Liberation” by Peter Singer

“1972年の論文でハーロウとスウォミは、人間におけるうつ状態は「絶望状態におかれた無力さと望みのなさ」におちいることなので、そのような「状態」を肉体的および心理的につくりだすために「直感をはたらかせて」、次のような装置を考案したと述べている。彼らはステンレススチールの側面が内側に向かって傾斜して半球状の底面をつくっている縦長の部屋をつくり、若いサルを最長45日間、その中に入れた。彼らは、2、3日とじこめると、サルは「部屋の隅にうずくまってほとんどの時間を過ごす」ということを発見した。この監禁は「うつ状態のような苛烈で持続的な精神病理学的行動」をつくりだした。監禁状態から解放されて9ヶ月たった時点でさえ、サルたちは正常なサルがするように動き回って探検するかわりに、自分の腕で体を抱きしめてすわっていることがよくあった。しかし報告は次のように、結論を出さずに不吉な形で終わっている。

[実験と結果と]部屋の形状、部屋の大きさ、監禁の持続時間、監禁時の年齢などの要因、あるいはもっとありそうなことだが、これらと他の要因とのくみあわせとの特異的な関係を明らかにできるかどうかについては、今後さらに多くの研究が必要である。”