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2016-03-09

Quotation #4 / 反復の現実的条件

the-brand-of-prevention_20160309

ジル・ドゥルーズ「フーコー」より引用
Text quoted from “FOUCAULT” by Gilles Deleuze

“独創と凡庸の区別は適切でないのだから、言表の特徴とは、反復されうることである。一つの文は、再開されうる、あるいは再び想起されうる。一つの命題は、再び実現されうる。ただ「言表だけが、反復されうるという特性をもっている(知の考古学)」。しかしながら、反復の現実的条件は大変厳格であるように思われる。同じ配置の空間、同じ特異性の分配、同じ場所と位置の秩序、設けられた環境との同じ関係が存在しなければならない。こういったことすべては、言表のために、言表を反復可能にする「物質性」を構成するのだ。「種は変化する」は18世紀の自然史で定式化されるときと、19世紀の生物学で定式化されるときで、同じ言表ではない。そして、ダーウィンから、シンプソンにいたるときも、この言表が、同じままであるとは限らない。同じ記述が全く異なる測定の単位、距離、配置、制度などに価値を与えるからである。同じスローガンの文章「狂人は、保護院へ」は、それが18世紀のように、囚人と狂人とが混同されることに対して抗議するものか、逆に、19世紀のように、囚人から狂人を分つ保護院を要求するものか、あるいは今日のように、病院環境の拡大に対して反対するものか、によってまったく異なる言説的形成に属するのである。”