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2016-03-27

Quotation #7 / 形骸化された制度

the-brand-of-prevention_20160327

李 禹煥 「余白の芸術」より引用
Text quoted from “The Art of Encounter” by Lee Ufan

“往々にして言語論から出発した視覚的な表現は、眼を皮相的な認識のレベルに止めてしまう場合が多い。無機的な記号のような標しで知識の再現を図るとき、作品は単なる確認のテクストになりさがる。表現は、認識を含みつつも、血の通う生の場面をもよおすところのものである。例えば、数字であれ石炭であれ、日常的な意味からズラす必要があるのは、形骸化された制度からそれらをもっと別な段階の場所に移して、息を吹きかえらせるためであると言っていい。一個の石ころがさまざまな言葉やイメージを生み出す物質であることはたしかだ。ある場のなかで何かを生成する力を持っているということ。要するに一個の石ころは、空中のカミナリに充電されたエネルギーの塊であることを感知すべきなのだ。そしてそのようなものが、どのような世界の路上にあるかを、作家はより高度な表現の場の様式で示すべきである。”